飲食店開業マニュアル2 コンセプト設計
どのような業態で、どのくらいの価格帯で、どのような雰囲気で、どのようなお客様に来てもらいたいのか、といったことを決めるのが「コンセプト設計」です。コンセプト設計は以下のような方法、手順で決めていくと良いでしょう。
コンセプト設計で決定すべきこと
価格帯
客単価を1万円以上の高級料理店にするのか、あるいは1,000円前後のリーズナブルな飲食店にするのか、おおまかな客単価を決めます。
一般的に高い客単価を成立させるためには10万人以上の商圏人口が必要とされますが、リーズナブルな客単価であれば3万人の商圏人口でも成り立ちます。開業地の商圏人口を調査するとともに、業態や店の雰囲気なども考えながら決めていきましょう。
業態
ファストフード的な店にするのか、全室個室の店にするのかなど、業態を決めます。
業態の決定にあたっては、新聞や飲食系専門誌、インターネット、開業セミナーなどから情報収集をして飲食業界のトレンド動向を把握しておきましょう。また、価格帯や顧客層が似ている繁盛店を複数訪問して、どのような業態が成功しているのかをみてみるのもおすすめします。
店舗イメージ
飲食店経営はお客様ありき。ですから、店舗イメージをつくるデザインを自分の好みだけで決めるのではなく、お客様に好まれるか、居心地が良いかといったことも考慮しましょう。
飲食店の店舗設計や建築関係の専門誌から情報収集し、実際に繁盛店に訪れてどのようなレイアウト、デザインの店づくりを行っているかをチェックするのも良いでしょう。
初めて開業される場合、開業準備や店舗経営などすべてにおいて分からないことだらけかと思います。時間的な余裕があれば、ぜひ飲食コンサルタントや繁盛店の経営者などから開業・経営ノウハウを学んでみることをおすすめします。